宮城のニュース

<高校野球宮城>156cm左腕 最後の夏挑戦

最後の夏に向けて、投球練習に打ち込む高橋投手=仙台市宮城野区の仙台工高グラウンド

 9日に開幕する第98回全国高校野球選手権宮城大会に仙台工の左腕、高橋将勝投手(18)=3年=が背番号1を付けて臨む。身長156センチ、体重48キロと、出場72チームが登録した投手で最も小柄だ。地道に練習を重ね、宮城大会で3度準優勝している部員54人の伝統校でエースの座をつかんだ。「チームが一つになって戦いたい」と高校最後の夏で活躍を誓う。
 重心を低くして全身を使うスリークオーター気味のフォームから直球と変化球を低めに投げ分ける。直球は最速120キロほどだが、今春になって制球が安定し、打者が打ちあぐねる場面が増えた。
 小学4年で野球を始め、中学までは外野手や投手としてプレー。仙台工では入学以来、外野手専門だったが昨春、岩渕正典監督(49)に投手転向を志願した。「投手陣にけが人が多く、1人で投げていた選手が大変そうだった。投手をやりたかった」
 岩渕監督が「4、5番手になるかどうかくらいだった」と話すように、背番号18でベンチ入りした昨秋は出場機会がなかった。悔しさをばねに、冬は1日にチーム練習で15キロほど、さらに自主練習で数キロを走って足腰を鍛えた。「体が小さい分、たくさん走って背番号1を取ろうという気持ちだった」と振り返る。
 背番号は選手間の投票を基に決まり、7日発表された。捕手の斎藤陸斗主将(17)=3年=は「一番計算が成り立つ投手で、練習に取り組む姿勢が評価された」と話す。
 岩渕監督は宮城・東北高時代、米大リーグでプレーした佐々木主浩投手ら体格の良い同期が多かった。「投手は上背がある方が理想的」と言いながらも「自分の持ち味は何かを考えて投げてほしい」と期待する。
 高橋投手は病気療養中の母と離れて仙台市内の児童養護施設で暮らす。岩渕監督は「授業や練習を休んだことがなく成績も上位。頑張り屋で、こつこつやることが大事だと教えてくれる」と褒める。
 チームの目標は4強以上。高橋投手は「マウンドに立ったら、任されたイニングをしっかり投げる。施設や中学校の時の先生方、お母さんに頑張っている姿を伝えたい」と意気込む。


2016年07月08日金曜日


先頭に戻る