宮城のニュース

<カンボジア育蹴記>日本選手の長所に感心

U−16カンボジア代表の選手を指導する井上さん=1日、プノンペンのオリンピックスタジアム
井上和徳

 2月から首都プノンペンに滞在しています。職場のナショナルフットボールセンターはプノンペンから南に約40キロのタケオ州にあります。日本サッカー協会(JFA)のアジア貢献事業の一環である海外派遣指導者として、カンボジアフットボールアカデミーヘッドコーチ兼U−16(16歳以下)代表監督を務め、選手育成に携わる毎日です。

 JFAはアジア・サッカー連盟(AFC)の加盟協会に支援をしています。要請のあった国に指導者や審判、技術委員らを派遣し、アジア全体のレベルアップに貢献しています。
 東南アジアには「SEAゲームズ」と呼ばれる域内オリンピックのような競技会が2年に1度あります。フットボールアカデミーは、カンボジア開催となる2023年のSEAゲームズでの優勝を目指して14年に新設された選手育成機関です。その指導がJFAに託されました。
 アカデミー創設から2年間、選手指導と組織づくりに尽くしたのが壱岐友輔コーチ(現ベガルタ仙台ジュニアユースコーチ)です。彼のおかげで活動は軌道に乗りつつあります。

 海外で指導すると、日本には長所がたくさんあることを感じます。3月にカンボジアの選手を率いて日本の大会に参加しました。日本は強くて上手。さらにフェアプレーに徹します。カンボジアの選手たちは悪質なプレーはしませんが、勝ちたい気持ちが強くなるとファウルが増えます。
 日本の選手は、フェアプレーが当たり前のように身に付いている。それがカンボジアの選手たちの印象に焼き付いたようです。
 両国は文化的背景が異なり、価値観を共有することは簡単ではありません。カンボジアの子どもたちに日本の良い部分を融合させ、彼らの新たな特長を生み出すことに挑戦したいです。今月10〜23日にはカンボジアでU−16東南アジア選手権が開かれます。優勝を目指します。

<井上和徳>仙台大大学院修了。ジェフユナイテッド市原育成部の仙台スクールでの指導を経て96年にベガルタ仙台の前身であるブランメル仙台のジュニアユース、ベガルタ仙台のスクールコーチなどを務め、15年6月に営業部営業課長に就任。石巻市出身。44歳。


2016年07月09日土曜日


先頭に戻る