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<参院選青森>共通投票所トラブル防止へ全力

投開票日に共通投票所となるイオンタウン平賀の期日前投票所で、オンラインシステムを使って受け付けをする職員

 6月19日施行の改正公選法により、今回の参院選(10日投開票)から各自治体の判断で共通投票所を設置できる。東北で唯一、共通投票所を設置して投票率向上を狙う平川市は、オンラインシステムを利用し二重投票の防止を図る。トラブル対策は進むが、投開票日の運用や投票率への効果は「ふたを開けてみるまで分からない」のが実情だ。

<運用試験を実施>
 共通投票所は、同じ市区町村に住む人であれば投票日に誰でも投票できる。平川市選管は人が集まりやすいなどの理由から、今回初めて期日前投票所を設置するショッピングセンター「イオンタウン平賀」に、共通投票所の設置も決めた。
 共通投票所は誰でも投票できる便利さの半面、指定投票所との二重投票が危惧される。平川市は二重投票を防ぐため、共通投票所を含む全24投票所をオンラインで結び、有権者の投票状況を共有するシステムを構築した。電子化した指定投票所と共通投票所の選挙人名簿を、リアルタイムで照合できる。
 市選管によると、市役所設置のサーバーと、投票所に配置された専用のパソコンをグループ登録。ルーターと呼ばれる伝送装置を使う無線回線だが、インターネットを経由しない専用回線なので、第三者からのアクセスは不可能だという。
 回線は6月20日に整い、23日に全投票所で運用試験を行った。オンラインシステムはイオンタウン平賀の期日前投票所などで既に使われており、問題は発生していない。

<紙の名簿も用意>
 システム障害に備え、投開票日は専門のエンジニアを常に待機させる。全投票所の電波状態を一つのモニターで監視。システムが起動しなくなった場合も考え、全投票所に紙の選挙人名簿も用意する。パソコンは大容量のバッテリーを搭載しており、停電などで電源がなくなっても長時間稼働できる。非常用発電機も各投票所に準備している。
 投開票日に向け、準備を進めてきた市選管。気に掛かるのは当日の運用と実際に訪れる人の数だ。
 投票所入場券には指定投票所と一緒に共通投票所も表記したが、周知がどこまで行き届いているかは不明で、当日の利用者数も予測できない。
 平川市の有権者は約2万7000人。2013年参院選の投票率は45.35%、14年衆院選43.78%、昨年の知事選41.78%と県平均を下回る結果が続く。共通投票所の設置が投票率向上につながるかどうかも注目される。
 市選管の対馬一俊事務局長は「トラブル対策はしてきたが、初めての試みなので、ふたを開けてみないと分からない部分がある。買い物ついでに投票できるので、気軽に利用してほしい」と話す。


2016年07月09日土曜日


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