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<参院選岩手>10代投票率1位へ高校生奮闘

選挙戦並みのスタイルで10代に投票を呼び掛けるメンバー=JR盛岡駅前

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた参院選の投開票(10日)を目前に控え、岩手選挙区(改選数1)の10代の投票率を全国トップにしようと、盛岡市などの高校生でつくる有志団体「FAB選挙」が街頭で投票を呼び掛けている。ビールケースに立ち、拡声器で訴える選挙戦並みのスタイル。会員制交流サイト(SNS)も駆使して活動を動画で発信して輪を広げるなど、若者流の「どぶ板戦」を繰り広げる。

 「ここで投票に行かないと、若者はまた政治に後回しにされてしまいます」
 7日午後6時半すぎ、JR盛岡駅前。盛岡中央高3年村上光樹さん(18)が、帰宅のバス待ちで並ぶ高校生たちに訴えた。
 選挙の候補者のようにビールケースに立ち、暗記した「演説」を次々と繰り出す。横では仲間が「10代の投票率 全国1位」と記した看板を掲げる。
 メンバー12人は4日から登校前と放課後、街頭で約1時間の投票キャンペーンに取り組んでいる。村上さんは「10代の投票率が上がれば、政治家が僕たちを無視できなくなる。岩手を若者の政治参加の発信地にしたい」と意気込む。
 草の根運動の強力なツールになっているのが無料通信アプリLINE(ライン)だ。通う高校でクラスごとにつくられたチャットグループに、演説の動画や期日前投票を紹介するメッセージを投稿。友人伝いに他校グループにも広がり、県内全域の高校に呼び掛けが波及したという。
 盛岡南高3年打野茜さん(17)は「知らない人に頼まれるより、日常的に使うLINEで友達からメッセージが来た方が選挙を身近に感じることができる」と同世代に発信を続ける。
 2013年参院選岩手県選挙区の20〜24歳の投票率は29.45%で、東北6県で4位だった。
 期日前投票を済ませた村上さんは「投票先を選べず、投票をためらう同級生が多い。大人のように難しく考えなくてもいい。10代の頭で感じたことを素直にぶつけよう」と声をからす。
 FABは英語の「Fablication(組み立て)」を意味する。12人は10日午後5時まで街頭に立つ。


2016年07月09日土曜日


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