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<参院選宮城>熊谷さん涙「看板」通じず

落選が確実となり、支持者に頭を下げる熊谷大さん(左)=10日午後11時15分ごろ、仙台市宮城野区の事務所

 自民党本部が前面に立ち、圧倒的な物量を投入した組織戦ですら結実しなかった。
 宮城選挙区で再選を阻まれた熊谷大さん(41)は、仙台市宮城野区の事務所で「私の不徳の致すところ。党を挙げての応援に応えることができず、大変申し訳ない」と肩を落とした。
 後援会組織の弱さが致命的だった。東日本大震災の被災地回りに奔走したものの、任期の6年間で地域に支持者を増やせなかった。選対本部の内幕は、県連が丸抱えする「現職では考えられない異常事態」(県連幹部)に陥っていた。
 安倍晋三首相が2度、岸田文雄外相、小泉進次郎党農林部会長は3度にわたり県内入り。「党の看板」に頼り、急ごしらえの知名度アップ策に浮上の活路を求めたが空振りに終わった。
 支援者回りや演説会の動員など、フル回転した地方議員には疲労がにじむ。「さっぱり顔が見えない」との皮肉は日常茶飯事。ある県議は「『熊谷って、誰?。今回は桜井に決めたよ』と言われることもあった。候補者の力の差が出た」と下を向いた。
 公募で選ばれた6年前と同様、党のみこしに乗り、その神通力に勝利を託した印象を醸した。1人区での議席死守はかなわなかった。ある県連幹部は「相当の努力をしなければ、次はもっと厳しい戦いを迫られるだろう」と打ち明けた。


2016年07月11日月曜日


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