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<参院選岩手>木戸口さん「牙城」守る

支持者らと万歳をして初当選を喜ぶ木戸口英司さん(中央)=10日午後8時20分ごろ、盛岡市の事務所
落選が決まり、厳しい表情で鈴木俊一自民党県連会長(右)にあいさつする田中真一さん=10日午後8時50分ごろ、盛岡市のホテル

 岩手選挙区は「小沢地盤」と野党の歯車がかみ合い、底力を見せつけた。野党統一候補で無所属新人の木戸口英司さん(52)が、自民党新人の田中真一さん(49)を振り切った。岩手の参院選で1995年から続く非自民系の連勝を8に伸ばした。
 「これが野党共闘の力だ」。盛岡市中央通の事務所で各党の幹部らが勝ちどきを上げた。木戸口さんは「国民の生活を守る政治を取り戻す」と誓った。小沢一郎生活の党代表の秘書を務めた直系。党の生き残りも懸けた戦いだった。
 「岩手を暴走政治から守る」。盟友の達増拓也知事の全面支援を得て先行したが、自民も食い下がる。「追い付かれるぞ」。中盤、陣営に緊張が走った。
 小沢氏が地元で「安倍政権を退陣に追い込める」と気勢を上げると、後援会が動きだした。県南農村部で30人ほどのミニ集会を続ける草の根戦。「ここまでやるか」と周囲を驚かせた。
 投票3日前の7日、遊説日程を奥州市から盛岡市に急きょ変更。88カ所で訴えた。小沢地盤の引き締めと無党派票の取り込み。「終盤3日間で振り切れる」。陣営は勝利を確信した。
 田中さんは前回2013年に続く敗退。「全ては私の力不足。後押しに応えられず、申し訳ない」。盛岡市のホテルで悔しさをにじませ、深々と頭を下げた。
 「野党は無責任」と繰り返し、24年ぶりの議席獲得を狙った。閣僚らが次々と入り「小沢政治」の転換を訴えた。リードする相手の背中は見えたが、差は縮まらなかった。自民県連の鈴木俊一会長は「かつてない手応えだったが、最後は歩き負けた」と唇をかんだ。


2016年07月11日月曜日


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