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<参院選秋田>石井さん逃げ切り一矢

再選を決め、支持者と万歳する石井浩郎さん(中央)=10日午後8時40分ごろ、秋田市の事務所
敗戦が決まり、沈痛な表情で支持者と抱き合う松浦大悟さん=10日午後8時50分ごろ、秋田市の事務所

 秋田選挙区は、自民党現職の石井浩郎さん(52)が再選を決めた。「秋田の地方創生を進めるため、引き続き頑張る」。秋田市内の事務所で支持者に力強く誓った。
 元プロ野球選手。知名度を生かして圧勝した6年前から一転、野党共闘の攻勢に守りの戦いを強いられた。環太平洋連携協定(TPP)への不満が強い農業者の一部の離反も招いた。
 「民進と共産、社民は、選挙の一点だけで一緒になった。選挙後のビジョンはない」。街頭では野党共闘への批判を徹底。戦略は奏功し、勢いを取り戻した。
 鹿角市で3日に開いた個人演説会。会場には陣営の予想を上回る400人の支持者が詰め掛けた。「責任感のない人たちに議席を与えるわけにはいかない」。湧き起こる拍手に、確かな手応えを感じた。
 公示後に走り回った距離は延べ5000キロ。有権者の声を聞く中で、地域の基幹産業は1次産業だと改めて痛感した。「産業の活性化で人口減を食い止める」と決意を新たにする。
 民進党元議員の松浦大悟さん(46)は、議席を失った2013年参院選の雪辱を果たせなかった。「自民1強を打ち破れなかった」。秋田市内の事務所で深々と頭を下げた。
 07年に当時の自民現職を倒して初当選。しかし、13年は逆風を受けた。再起を期して、落選の翌日から街頭に立ち続けた。
 選挙戦では「政治生命を懸ける」と公言。野党共闘で突破口を探ったが、反自民のうねりを起こすまでには至らなかった。「浪人時代を支えてくれた皆さんに感謝したい」。最後は穏やかな口調で語った。


2016年07月11日月曜日


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