山形のニュース

震災後の全国行脚で築いた人脈 大きな力に

報告会で、熊本での活動について説明する湯沢さん

 東日本大震災後、ボランティアに励む東北文教大人間科学部1年の湯沢真さん(29)=山形県米沢市=が、災害に備えたネットワークづくりの重要性を肌で感じている。熊本地震のボランティアでは、震災後に全国を回って築いた人脈が生かされた実体験を同大の報告会で披露。「仲間とのつながりが役立って良かった」と振り返った。

 湯沢さんは4月29日〜5月7日、1人で熊本県阿蘇市を訪ね、民間団体の支援活動に加わった。6月に開いた報告会では学生ら15人に、現地で担当した田んぼの水路補修作業の様子などを説明した。
 人手が足りないという湯沢さんの呼び掛けに応じて仲間が阿蘇市に駆け付けてくれたり、熊本市在住の仲間が現地で不足している物資の情報を教えてくれたりしたことも紹介した。
 震災を契機に災害ボランティアを始めた湯沢さんは、自らを「まず体が動いてしまうタイプ」と評する。当時勤めていた米沢市の美容室を退職し、宮城県南三陸町で約1年にわたって活動した実績が、その言葉を裏付ける。
 ボランティア活動などを通じて「各地につながりがあれば災害時の情報発信に役立つはず」と考えるようになり、2012〜13年に全国を行脚。行き先で出会った約50人がメンバーとなって「災害支援全国ネットワークCircle Japan(サークルジャパン)」を設立した。
 熊本での活動で手を貸してくれたのは、サークルジャパンのメンバーだった。災害時の情報共有を目的とする緩やかなつながりが、いざという時に大きな力となるのを実感した湯沢さんは「今後も各地の仲間と連携していきたい」と意気込む。この夏休みには再び、熊本を訪ねるという。


2016年07月10日日曜日


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