福島のニュース

<参院選福島>岩城法相不覚 声震わす

落選が決まり、支持者に頭を下げる岩城光英さん(左から2人目)=10日午後10時50分ごろ、福島市の事務所

 改選数が2から1に減り現職2人が激突した福島選挙区で、自民党現職の法相岩城光英さん(66)の落選が福島市の事務所に伝えられると、詰め掛けた支持者らは声を失った。「期待に沿えず、申し訳ない。私の力不足です」。岩城さんは、声を震わせながら頭を下げた。
 過去3度の選挙はいずれも旧民主系候補の後じんを拝して2位当選。「負けられない戦い」の今回、原発事故被災地での閣僚落選阻止を至上命令とする党本部の全面支援を受けた。フル稼働する県選出国会議員や地方議員にも支えられた。
 閣僚として県外に遊説に出ず、選挙区に張り付いた。安倍政権打倒を声高に叫ぶ野党統一候補に対抗し、ひたすら訴えた。「復興加速化の流れを止めてはならない」「引き続き復興を私に任せてほしい」
 だが、安倍晋三首相や小泉進次郎党農林部会長ら大物弁士の相次ぐ投入は逆に、本人の影の薄さを際立たせた。頼りとしていた業界団体などの組織固めも結果的に上滑りとなり、あと一歩届かなかった。
 「まちづくりに若い人の声を届けたい」。30歳でいわき市議に当選。福島県議、いわき市長、参院議員と順調にキャリアを積み重ねてきた。36年間の政治家人生を飾るはずの一大決戦は、大きな挫折感を残して終幕を迎えた。


2016年07月11日月曜日


先頭に戻る