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<高校野球福島>声援送った生徒やOB

 スタンドには双葉高の全生徒・教職員、連合チームを組む2校の関係者ら約150人が、緑のメガホンや「双葉」の文字が入ったうちわを手に声援を送った。
 1973年に夏の甲子園に初出場した時の中堅手で、OB会長の渡辺広綱さん(61)はユニホーム姿で応援した。OB会は「双高復活の日まで野球部の灯を消さない」と昨年12月にチームを結成。元高校球児の全国大会「マスターズ甲子園」の県予選に出場した。
 「少人数で満足に練習できない中、いい試合をした。お疲れさん、よくやった」と後輩をねぎらった。
 妻由起子さん(59)も卒業生で、現在は双葉北小の校長を務める。「原発事故で双葉高、強かった野球部がここまで追い込まれたと思うと、何とも表現しがたい。選手はよく、この状況で双高のユニホームを着て、頑張ってくれた」と言葉を詰まらせた。
 最後の試合には不思議な縁もあった。対戦した安達高は校長、教頭、事務長とも双葉高OB。観戦した斎藤悟史教頭(43)は「選手や関係者に敬意を表したいし、ありがとうと言いたい。双葉高が再開し、緑のユニホームが再び見られる日を待ちたい」と話した。
 前監督で選手が1年時に指導した森田健二さん(37)=須賀川高野球部長=は試合後、ベンチ裏で鵜沼良延監督(25)に「ありがとう」と抱きついた。「選手、監督とも大変だったと思うが、3年の夏までやり遂げ、完結してくれた」


2016年07月10日日曜日


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