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<高校野球宮城>一迫商サヨナラ

多賀城−一迫商 9回裏一迫商2死二、三塁、佐藤(9)が左前にサヨナラ打を放ち、菅原主将(左手前)ら笑顔のナインに囲まれる

 ▽1回戦(石巻市民)
多賀城200130200=8
一迫商002100042x=9

 【評】一迫商がサヨナラ勝ち。7−8の九回1死一、三塁から佐々木のスクイズ(記録は野選)で追い付いた後、2死二、三塁とし、佐藤が左前に決勝打を放った。多賀城は主戦越田が粘ったが、終盤に力尽きた。

◎部員9人終盤逆転

 部員9人の一迫商は、2人しかいない3年生の1、2番コンビ、佐藤、主将菅原の活躍でサヨナラ勝ちを収めた。左前に決勝打を放った佐藤は「みんなが回してくれた打席。何としても決めたかった」と、ほっとした表情を浮かべた。
 終盤の粘りは見事だった。八回に5長短打を集めて4点を挙げ、7−8とすると、九回は1死一、三塁からスクイズ(記録は野選)で同点。ここで熊谷監督は再びバントを指示。2死二、三塁と相手に重圧をかけ、好調な佐藤に託す采配がずばりと当たった。
 菅原も4安打3打点と気を吐き、最後の場面では打席に入る佐藤に助言を送った。「感謝の心を持って打て」。その一言で集中力を高めた佐藤は「真ん中寄りの甘い直球」を見逃さずに振り抜いた。
 かつては2005年春の選抜大会に21世紀枠で出場した実力校。5月まで部員は15人いたが、家庭の事情などで退部者が相次いだ。それでも、菅原は「9人になって結束が強まった。残ってくれた1、2年生には感謝しかない」と、助言の意味を明かした。
 熊谷監督は「2人は一迫商伝統の厳しい練習を知っている最後の学年。よく付いてきてくれた。気持ちでつかんだ勝利」とたたえた。
(佐藤将史)


2016年07月12日火曜日


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