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<参院選>「3分の2超」悪い44人 良い24人

 10日投開票された参院選で、憲法改正に賛同する勢力が国会発議に必要な全議席の3分の2(162議席)を超えた。改憲を目指す安倍政権下で、論議が加速するのは必至。河北新報社は東北の有権者100人に緊急アンケートを実施し、発議ができる環境が整ったことに対する評価と、その理由を聞いた。

 アンケートは東北6県の取材網を通じて11日に実施。10〜80代の有権者(男性50人、女性50人)に意見を尋ねた。
 集計の結果、改憲勢力が3分の2超となったことを「良い」と答えたのは24人、「悪い」が44人、「分からない」が32人だった。
 男女別で見ると、「良い」は男性10人、女性14人、「悪い」は男性24人、女性20人、「分からない」は男女とも16人で、発議可能な状態を前向きに捉える判断は女性の方が多かった。
 評価の理由として「良い」と答えた仙台市青葉区の70代男性は「戦争はだめだが、国防は大事」と説明。一関市の30代女性は「アジアの状況を見ていると自国を守る手段が必要だと感じる」と述べるなど、国際情勢や治安を念頭に置いた答えが目立った。
 一方、「悪い」のうち、選挙権年齢の引き下げで今回、新有権者となった栗原市の男性(18)は「間違いなく戦争に一歩近づいたと思う。国民投票になれば反対に回るつもりだ」と言及。「改憲派に都合のいい憲法になってしまう」(むつ市の40代男性)といった懸念の声も聞かれた。
 「分からない」の回答の中には「時代に合わせて変えるべき部分と、変えてはならない部分がある。時間をかけた議論が必要」(南相馬市の60代男性)、「与党の望み通りの改憲は心配だが、憲法を見直す時期に来ていると思う」(南陽市の40代女性)と、改憲を否定しない意見も複数あった。


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2016年07月12日火曜日


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