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三陸サイコー商店会 魅力アップへ奮闘

全面開業1年のイベントでにぎわう三陸サイコー商店会。地区人口の減少が避けられない中、集客力を高める模索が続く

 岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)地区の三陸サイコー商店会が12日、全面開業から1年を迎えた。東日本大震災の仮設商店街が本格店舗に移行した岩手県で初のケース。復興需要もあって売り上げは堅調だが、住民減少の不安を抱える。関係者は新たな魅力づくりを探る。
 商店会では、同地区の仮設商店街に入居していた店を中心に、スーパー、美容室、釣り具、不動産など8店が営業する。
 復興工事関係者が利用するほか、震災で同業者や競合店が廃業したケースも多く、商店会の店主たちでつくる協同組合の理事長で理髪店を営む葛西祥也さん(44)は「震災前と比べ、売り上げは横ばい程度。良い店もあると思う」と話す。
 ただ、復興需要はいずれなくなる。その上、市の推計によると地区人口は2004年から40年間で71%減ると予測される。市内最大の減少率だ。
 店舗整備などの借金返済が今後、本格化する店もある。仮設商店街で減免された駐車場の地代、固定資産税など経費がかかり、組合費も大幅に増える見込み。
 市が商業集積を進める中心市街地は復興特区の認定で税制上の優遇措置を受けられる業種が増えたが、越喜来地区は対象外だ。
 協同組合は新商品の開発や集会施設の利用促進などを図り、組合費の軽減を目指す。釣り大会、木工教室といった地域や店の特性を生かす企画も充実させたい考え。10日の1周年イベントではワークショップなどを開催し、にぎわった。
 葛西さんは「店がなくなれば、住民が困るという使命感を持ってやっている。マイナス面だけ見ると沈んでしまうが、良い部分を伸ばしたい」と話した。


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2016年07月13日水曜日


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