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<常磐線>小高−原ノ町 本格復興けん引役に

運転を再開したJR常磐線の磐城太田駅―小高駅間を走る列車。後方は除染作業で出た廃棄物の仮置き場=2016年7月12日午前11時35分ごろ、南相馬市原町区

 東京電力福島第1原発事故で運休していた福島県南相馬市のJR常磐線小高−原ノ町間(9.4キロ)が12日、5年4カ月ぶりに営業運転を再開した。一帯の避難指示が同日解除されたのに合わせて復旧した交通インフラに、地元関係者や住民は復興のけん引役として期待を寄せた。
 同市原町区の原ノ町駅で行われた出発式で、桜井勝延市長は「常磐線再開は住民にとっての希望。本格的な復興へのスタートだ」と述べた。
 1番列車(2両編成)は午前7時18分、小高駅へ約200人を乗せて出発。政府の原子力災害現地対策本部長の高木陽介経済産業副大臣らも同乗した。
 沿線では住民が「おかえり」とメッセージを掲げ、乗客は「震災前の街を思い出す」などと話した。ただ車窓からは雑草が生い茂った畑や山積みの除染廃棄物なども見えた。
 小高−原ノ町間の運行本数は上下合わせて18本。原発事故前は32本あり、JR東日本は今後、需要に応じてダイヤを見直す。
 常磐線は相馬−浜吉田(宮城県亘理町)間も年内に再開予定。JR東は帰還困難区域を含め2019年度中の全線再開を目指す。


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2016年07月13日水曜日


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