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<平野氏自民入り>野党冷ややか 与党も困惑

参院選岩手選挙区の自民候補の応援で、共に街頭演説に立った平野氏(右)と谷垣氏=6日、花巻市

 元復興相で無所属の平野達男参院議員(62)=岩手選挙区=が自民党に入党届を提出した。入党すれば自民が岩手で参院議席を得るのは24年ぶりとなるが、党県連内には感情的なしこりが残る。昨夏の知事選で、平野氏が党の支援を受けながら立候補を撤回したためだ。かつて平野氏と行動を共にした民進、生活の党の幹部らは「空気が読めない風見鶏」と冷ややかだ。
 平野氏は自民党入りの理由を「復興や農業対策を着実に進めるには、与党で活動する方がいいと判断した。現在の岩手の政治状況は将来のためにならない」と強調した。所属派閥については「検討中」と語った。
 平野氏入党を巡っては、4月に党幹部が打診。10日投開票の参院選で平野氏は自民党を支援した。岩手選挙区の新人は落選したが、参院の単独過半数を確保したい谷垣禎一幹事長と、所属会派が未定の平野氏の思惑が一致したとみられる。
 入党には党県連の承認が必要で、23日の役員会で協議する。鈴木俊一会長(衆院2区)は平野氏が参院選で自民を支援したことで「一体感を得た党員も多いはずだ」と語るが、県連内には不満がくすぶる。
 平野氏は昨夏の知事選で自民党の支援を得て立候補を表明したが、告示直前に取りやめた。達増拓也知事が無投票3選され、野党共闘の流れが強まった。
 県連幹部は「支持団体や地方議員との溝は深い。信頼は回復されていない」と指摘する。党県議は参院選を振り返り「支持者から『平野さんの応援は要らない』と言われた。全く分かっていない」と言い切る。
 平野氏は小沢一郎生活の党代表(衆院4区)と共にキャリアを積んできた。2012年の民主党分裂で小沢氏とたもとを分かち、翌年には党勢が傾いた民主党を離れた。
 民進党県連の高橋元・代表代行は「自民入りはこれまでの政治活動の否定。民主離党、知事選投げ出しに続き、3度も有権者を裏切る罪は重い」と突き放す。
 生活県連の佐々木順一幹事長は「平野氏の行動を有権者がどう見るかは、野党が勝利した参院選を見ても明らか。自民も心から受け入れないだろう」と話す。


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2016年07月14日木曜日


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