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<参院選秋田>現職落選のジンクス打破

当選が決まり、喜ぶ石井氏の支持者。現職落選のジンクスを打ち破ることができた=10日午後8時ごろ、秋田市の事務所

 10日に投開票が行われた参院選秋田選挙区(改選数1)の各陣営で、ささやかれていた「ジンクス」がある。参院選で前回まで過去4回連続した、与野党を問わない現職の落選だ。今回は自民党現職の石井浩郎氏(52)が民進党元議員の松浦大悟氏(46)らを大差で下し再選を果たしたことで、ジンクスは破られた。それでも自民県連幹部からは「参院選は難しい。組織力で勝てたが、楽ではなかった」との声が漏れる。
 「現職が落選するジンクスを石井氏に打破してもらいたい。そうでなければ3年後の私はない」。2013年に秋田選挙区で初当選し19年に改選を迎える中泉松司参院議員は6月中旬、秋田市であった自民党衆院議員の国政報告会のあいさつでこう触れた。
 秋田選挙区では、04年に斉藤滋宣氏(自民)、07年に金田勝年氏(同)、10年に鈴木陽悦氏(民主)、13年に松浦氏が、それぞれ新人候補に敗れた。松浦氏を除く3氏は当時、与党の一員。2期目だった金田氏以外は全員1期目だった。
 現職議員の落選が続いたことを、民進党県連の小原正晃幹事長は「小選挙区で有権者と近い衆院議員とは異なり、参院議員は6年間の活動内容が見えにくいためだ」とみる。
 石井氏も当選後、「参院選の難しさを改めて痛感した」と振り返った。新人で出馬し鈴木氏を破った6年前は、立候補を表明してから公示までの約4カ月間、朝から晩まで地域をくまなく回った。それでも「当選から3年で有権者からは忘れられる」と嘆く。
 参院選は「政権の中間評価」の側面が強く、政権への批判票が多いとされる。自民党県議は「あらの見えない新人候補に、有権者はどうしても期待しがちだ」と分析した上で、「今回は松浦氏が元議員で新鮮味を欠いたことにも救われた」と語る。


2016年07月14日木曜日


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