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看護師の地元定着へ 病院+大学+高校連携

協定書を交わした(左から)田村校長、内藤院長、阿部学長

 看護師の地元定着に向け、仙台大(宮城県柴田町)とみやぎ県南中核病院(宮城県大河原町)、白石高(宮城県白石市)の3者が14日、連携協定を結んだ。県内で最も看護師が不足している地域にあって、看護師を確保するのが狙いだ。
 協定により、仙台大は、白石高の看護科、専攻科で計5年学んだ修了生の編入学を受け入れる。大学卒業後に中核病院で看護師として一定期間勤めることを条件に、大学の授業料年約100万円を免除する。
 修了生には幅広い分野を学んで学位を取得できる利点があり、養護教諭の免許を得る道も開ける。中核病院は、大学の教育現場への医師派遣も検討する。
 人口10万人当たりの正看護師数を県内8カ所の保健所管内別でみると、仙南は509.7人で最も少ない=表=。地域的に仙台圏への通勤者が多いことも一因になっているとみられる。仙台大であった調印式で、中核病院の内藤広郎院長は「看護師不足で現場はずっと困っている。協定を医療人の『地産地消』につなげたい」と話す。
 仙台大の阿部芳吉学長は「大学生活で人間性がさらに育成される。研究や部活動も新たな発見の材料になる」と編入の意義を強調。白石高の田村至校長は「卒業生の進路が広がる。生徒のいろいろな希望がかなえられればいい」と期待した。
 白石高にある県内の高校で唯一の看護科は定員40人。2年間の専攻科を含めた5年一貫教育で正看護師の資格を得られる。卒業後の進路では県外就職も多い。昨年度の修了生38人の内訳でみると、進学2人、県内就職23人に対し、県外就職は13人に上った。


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2016年07月15日金曜日


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