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<楽天 栗原健太>1軍へ一歩ずつ前進

イースタン・リーグDeNA戦で2カ月ぶりに実戦復帰した栗原。右脚の故障での出遅れが響いた=5月12日、仙台市の泉練習場

 東北楽天の栗原健太内野手(34)はシーズン前半、1軍昇格を果たせなかった。開幕前の3月下旬に右脚を故障し約2カ月間、実戦から離れたのが響き出遅れた。2軍で実戦を重ね、打撃の調子は上向いている。後半戦巻き返しへ、心の炎は消えていない。

◎再起への道 前半振り返る/けがで出遅れ2軍暮らし

 「蔵王に当てろ」
 6月11日、山形県天童市スポーツセンター野球場であったイースタン・リーグのヤクルト戦。同市出身の栗原が打席に立つと、特大の本塁打を期待する声援が飛んだ。
 結果は二飛と3打席連続の空振り三振。「力が入り過ぎた。高校時代から、ここで打った記憶があまりない」。プロ入り後初の天童での試合でいいところなく、苦笑するほかなかった。

<若手に昇格許す>
 1軍に割って入る余地はあった。主砲候補として期待された新外国人ゴームズが5月に自己都合で退団。同じく新加入のアマダーは故障を重ねた。今江敏晃、松井稼頭央、銀次と主力選手も相次いで打撃不振で降格。しかし、昇格の機会は、2軍で結果を残した中川大志や内田靖人といった若手にさらわれた。
 けがから復帰後8試合目の5月26日に満塁本塁打を放つなど能力の高さをのぞかせたが「いい時と悪い時の差が激しかった」。
 イースタン・リーグで14日現在、26試合に出場し、打率1割8分4厘、1本塁打、10打点。出遅れた分を取り戻そうともがく間も、時間は無情に過ぎた。

<打撃には手応え>
 昨季まで16年間在籍した広島でも、春先は調子が上がらない「スロースターター」だった。実戦で打つポイントを後ろから前へと少しずつ修正し、間合いを測るスタイルだから、まとまった打席数をこなさないと波に乗れない。
 昨季、広島ではウエスタン・リーグで45打席しか与えられず、調整に苦しんだ。今季は81打席に立ち、感覚を研ぎ澄ましつつある。「振りにいきながら、ボール球にはバットを止めることができている。手応えのある打席が増えてきた」とうなずく。出なかった二塁打も、ここ1カ月で3本放った。
 悲壮感はない。一歩ずつ前に進んでいる実感がある。「一日も早く1軍に上がって、プレーする姿を見せたい。そのために結果も内容もしっかりしたものを残したい」。焦る気持ちを抑えつつ、いまはただ1打席、1球に全力を尽くす。(佐藤理史)

■若手のいい見本
 <東北楽天・平石洋介2軍監督の話>一生懸命、手を抜かずに練習する姿勢が、若手選手のいい見本になっている。逆方向にも大きな当たりを飛ばせるようになってきて、打撃の状態は実戦復帰直後と比べて確実に良くなった。何とか結果を残して頑張ってほしい。


2016年07月15日金曜日


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