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工芸の技をネパールに 研修生が成果報告

作品を手に語り合う(左から)プラミナさん、宇野さん、マダンさん=山形県大石田町鷹巣の地福寺

 山形県大石田町鷹巣の国際支援団体「NIJI」の研修で昨年7月に来日し、農業や工芸を学ぶネパール・ズビン村の青年2人が陶芸、葛布(くずふ)織りで成果を挙げている。作品に買い手が付くまでに腕を上げ、「古里の村に役立てたい」と夢見る。今月下旬、1年間の研修を終えて帰国する。
 2人はマダン・ライさん(21)とプラミナ・ライさん(20)。本紙連載「オリザの環(わ)」を縁に1997年から続くヒマラヤのズビン村と大石田町民らの交流で、研修生が毎年、NIJI代表の宇野全匡さん(71)が住職を務める地福寺に滞在している。
 マダンさんは稲作などの研修の傍ら、新庄市に通って新庄東山焼の6代目涌井正和さんに作陶を教わってきた。初歩のぐい飲みから始まり、「ろくろを使ってコーヒーカップや大きな花瓶を作れるようになった」と笑顔を見せる。
 宇野さんは葛布織りを通して地域の若者たちに自立を目指す場を提供しており、プラミナさんは一緒に機織り機を使って技の習得に取り組んだ。辛抱強さが必要な作業にも慣れ、今ではテーブルセンターのような作品を1日で作るという。
 宇野さんは、ズビン村との交流を講演する機会や仏教関係の会合などで2人の活動を紹介。大きな作品に1点数千円の値段で注文が舞い込むようになった。
 2人は22日に離日するが、「ズビン村にある自然の素材を使って技術を応用できるよう、しっかり身に付けたい」と話し、さらなる挑戦を望んでいる。


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2016年07月15日金曜日


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