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<福島第1>廃炉プラン「石棺」に初めて言及

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構は13日、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業の新たな「戦略プラン」を公表した。これまでは溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し方法を一つに絞り込む方針だったが、燃料のある場所に応じて複数の工法を組み合わせる可能性が高まった。燃料を取り出さずに建屋をコンクリートで覆う「石棺」に初めて言及した。
 工法を組み合わせるのは、原子炉内の調査・分析が進んだ結果、溶けた燃料が圧力容器の底や、さらに下の格納容器の底に散在し、1工法で取りきるのは難しそうなことが分かってきたため。
 政府の廃炉工程表では、2021年の溶融燃料取り出し開始を目指し17年夏ごろに号機ごとの対応を決める予定で、今後具体的な工法を検討する。
 昨年の戦略プランは(1)格納容器に水を満たして上部から取り出す「冠水工法」(2)水を張らない「気中工法」で上部から取り出す(3)気中工法で側面から取り出す−の3通りを挙げ、燃料の状況に応じて絞り込む方針を示していた。
 チェルノブイリ原発事故で採用された「石棺」については「当面の閉じ込め確保に効果があるとしても、長期にわたる安全管理が困難」と問題点を指摘。現時点では引き続き取り出しを目指し、今後明らかになる内部状況に応じて柔軟に見直すべきだとした。


2016年07月14日木曜日


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