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<Eパーソン>専門性高い人材育成

田尾祐一(たお・ゆういち)慶大卒。81年富士銀行(現みずほ銀行)入行。みずほ総合研究所副社長などを経て16年4月にフィデアHD顧問。6月から現職。57歳。東京都出身。

 荘内銀行(山形鶴岡市)と北都銀行(秋田市)の共同持ち株会社フィデアホールディングス(HD、仙台市)のトップに6月就任した。フィデアHDが2009年に東北初の広域金融グループとして発足して以来、トップ交代は初めて。田尾祐一社長に今後の経営方針を聞いた。(聞き手は報道部・田柳暁)

◎フィデアHD 田尾祐一社長

 −何に力を入れるのか。
 「人材育成だ。顧客の表面上のニーズだけでなく、その裏に隠れた問題や将来出てくるかもしれない課題を考え、アドバイスできる銀行マンになってほしい。北都銀は将来の収益を見込み、再生可能エネルギー分野で融資を重ねてきた。財務面を審査する従来の手法から脱皮していく」
 「大切なのは目利きの力。農業や製造業など業界ごとに専門性の高い人材を育てたい。銀行の仕事は、自分が成長し、お客さんに上手にアドバイスできるようになって仕事のやりがいが分かるようになる。行員は地域経済の成長とともに自身も成長してほしい」

 −里村正治前社長のどんなスタイルを引き継ぐか。
 「一歩先を読む力やチャレンジ精神は受け継ぎたい。だからこそ地銀の中でもいち早く経営統合を選んだ。広域性の強みを生かし新しいことに挑戦を続ける」

 −荘内、北都両行の強みをどう生かすか。
 「北都銀は事業性評価による取引先企業の支援に力を入れている。荘内銀は週末営業や商業施設内に支店を置くインストアブランチで先行している。いいところを両行で共有化したい」
 「財務や情報システムの機能はHDに集約した。カード会社も統合した。人事や海外ビジネス展開など一本化が図れる分野はある。次の成長に踏み出すため社内の構造改革を進める」

 −東北は人口減少が加速している。地方創生にどう取り組むか。
 「地方創生の主役は民間企業だ。各企業がアイデアを出し、リスクを抱えつつ利潤をどう生み出すかが重要。金融機関は適切なアドバイスと資金面で支援し、企業の競争力を高める。私たちの役割を果たし、積極的に貢献したい」


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2016年07月16日土曜日


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