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<山形大>重粒子線がん治療装置に新技術

 山形大医学部は東芝、放射線医学総合研究所(千葉市)と共同で、重粒子線がん治療装置の新技術を開発したと発表した。省電力化などにより、治療費の負担軽減が期待できるという。

 重粒子線がん治療は、装置を使って光速の7割程度まで加速させた炭素イオンを病巣にピンポイントで照射し、がん細胞を破壊する。研究グループはイオンを加速させる「高周波四重極線型加速器」と、イオンを生成する装置「レーザーイオン源」を改良した。
 高周波四重極線型加速器は、世界で初めて主なパーツを三つに集約した。接合部分を減らし、従来は約2年だった製造期間を8カ月まで短縮。消費電力の約2割削減も実現した。
 新たなレーザーイオン源は従来に比べて加速させやすい炭素イオンを作り出すことができる。現在、一般的にイオン生成に使われる「電子サイクロトロン共鳴イオン源」より、消費電力が少なくて済むという。
 研究グループメンバーで山形大の岩井岳夫教授(放射線物理学)は「将来的に省エネ化や低コスト化、小型化が進めば、治療費をさらに安くすることができるのではないか」とみる。
 同大の重粒子線がん治療施設は2019年10月に診療開始の予定。


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2016年07月16日土曜日


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