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<楽天>ボールパークでワクワク

ボールパーク構想を語る立花社長

 東北楽天は今季、内外野を天然芝化するとともに、左翼席後方に観覧車などのある公園「スマイルグリコパーク」を5月に開設し、魅力ある球場づくりに力を注いでいる。シーズン前半を終え、その手応えや、野球の試合以外でも広い世代が楽しめる「ボールパーク化構想」について、東北楽天の立花陽三社長に聞いた。(聞き手は金野正之)

◎天然芝化や公園整備 立花社長に聞く

 −天然芝の本拠地球場は12球団でもわずか。球場の一番の売りになった。
 「天然芝にしたのは、本物を見せないと人は去ってしまう、という思いがあったから。人間は五感で体験することが大事だし、野球は本来、屋外でするもの。米大リーグでも一時期、ドーム球場が主流だったが、今はほぼ全てが天然芝の球場になった。夏の(高校野球)甲子園大会がドーム球場で行われたら盛り上がらないでしょう」
 「今まで以上にグラウンド整備に時間やコストがかかる面はある。だが、球場内が芝の香りに包まれているとか、観客席への日差しの照り返しが少なくなって見やすくなったとか、ファンには好評をいただいている。体に負担の少ない天然芝は選手寿命にも関わる。将来的には芝を求めてフリーエージェントで移籍してくる選手も出るだろう」

 −観覧車は連日約2000人が乗車し、最長50分待ちの時もあると聞く。幅広い世代が楽しめる設備が充実してきた。
 「スマイルグリコパークには、観覧車に続き、今後メリーゴーラウンド、カフェ棟、バーベキュースペースと充実させていく。左翼席後方に大きなスペースが確保できたことで、新たな挑戦ができる段階に入った。野球の試合がない日でも誘客できるようにしたい。野球なしでも収益を生み出せる『ボールパーク』というビジネスモデルの構築にチャレンジしている。まだ完成形ではないが、非常に手応えを感じている」

 −ボールパーク化の根底にある理念は。
 「人口が減り、サッカーやバスケットボールなどプロスポーツの競合相手が増える中、『待ちの姿勢』では先行きは厳しい。ボールパーク化自体で劇的に収入が増えるわけではない。まずは、球場に来てみると何か楽しいね、というワクワク感を子どもや女性、年配の方々に提供し、新規のファンを開拓したい。ボールパーク化はそのきっかけづくりだ」

 −球団創設12年目。今後の道筋をどう考えるか。
 「他球団の広島には(原爆被害からの)戦後復興のストーリーがあり、歴史を重ねてきた。東北はこれからずっと震災復興に向き合わなくてはいけない。地域と共に歩むことで今以上に浸透していきたい」


2016年07月18日月曜日


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