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<都知事選>岩手県政界が行方注視

 前岩手県知事の増田寛也氏(64)が立候補した東京都知事選(31日投開票)の行方を岩手県政界が注視している。政党幹部らは増田県政を振り返り、期待や批判をにじませる。自民党は元防衛相の小池百合子氏(64)との分裂選挙。増田氏も小池氏もかつて、小沢一郎生活の党代表(衆院岩手4区)と深い縁があったことも関心を呼ぶ。達増拓也知事はジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)への「好感」を示す。
 増田氏は1995年の知事選で初当選。当時新進党幹事長だった小沢氏が担いで全面支援した。その後は小沢氏と距離を取り、3期12年を務めた。
 再選以降の知事選で増田氏を支援した自民党県連の千葉伝会長代行は「1期目途中から一党一派に属さない中立の立場を守ったことは大いに評価できる。経験、実績ともに申し分ない。自民分裂は残念だが、岩手の人として頑張ってほしい」とエールを送る。
 自民票を奪い合う小池氏は新進党と自由党時代、小沢氏と行動を共にした。立候補表明の記者会見で述べた「崖から飛び降りる覚悟で挑戦したい」は小沢氏から伝授された政治哲学。先の参院選では自民候補の応援で岩手にも入った。
 自民県議の一人は「増田知事は市町村に出向き、要望を聴く実直な行政マンだった。小池氏はタレント候補に近い。実力は増田氏の方が明らかに上」と見る。
 「改革派の増田さんらしくない選挙の形だ。守旧派のスタンスになった」。達増知事は19日の定例記者会見で、自公推薦で戦う増田氏を遠回しに批判した。
 野党統一候補の鳥越氏に関しては「政策は私が目指す方向と同じ。好感が持て、応援したい気持ちはある」。ただ「前知事と現知事が争えば県民が心を痛める」とも述べ、心情的支援にとどめる姿勢を示した。
 増田県政1期目で政務秘書を務めた生活の党県連の佐々木順一幹事長は「野党側で政治活動を始めたのに、いつの間にか自民寄りになった。東京一極集中を問題視した人が都政を担うのは矛盾だ」と強調する。
 99年と2003年の知事選で増田氏と戦った共産党県委員会の菅原則勝委員長は「増田県政は公共事業に偏り、財政を悪化させた。もともと自民党型だった」と指摘する。


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2016年07月20日水曜日


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