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平日投開票は吉?人件費抑制できて高投票率

水曜の27日に投開票される小国町長選のポスター掲示板

 任期満了に伴い、22日に告示される山形県小国町長選は水曜の27日が投開票日。選挙といえば、日曜に投開票されるのが一般的だが、山形県内では10月に行われる飯豊町も町長選の投票を火曜の25日に設定した。最大のメリットは選挙経費を抑えられること。両町とも平日の投開票が定着しており、気になる投票率も80%を超える高さを誇る。
 「投票は平日に行くのが当たり前だと思っていた。それぐらい町民に浸透している」と話すのは飯豊町選管書記の佐藤智昭さん(37)。
 公職選挙法には投開票日に関する規定はなく、全国的には日曜実施が大半。総務省選挙部管理課は「地方選全ての統計は取っていないが、平日投票は珍しい」と言う。
 小国町が財政負担軽減を狙って、町長選の平日の投開票を始めたのは1992年。参院選と同日選挙となった2004年(無投票)を除き、5回行った。町議選は統一地方選のため日曜に実施している。
 飯豊町は71年9月の町議選から2回、土曜に投開票を実施。77年3月の町長選で初めて平日に切り替えた。以来、参院選と同日に行った07年の町議選を除き、町長選、町議選合わせて19回で平日に投開票(うち7回無投票)を行っている。
 削減できる人件費は飯豊町の場合、約150万円。「休日実施に比べ、職員の超過勤務時間が3分の1で済みますから」と佐藤さん。過疎化が進み、財政が厳しい自治体にとっては大きな節約だ。
 効果はそれだけでない。選挙期間に週末を挟むことで、立候補者と有権者の対話が増え、政見を伝える絶好の機会になっている。
 過去、南陽市と東根市が市長選の平日投票を試みたが、投票率が下がるなどしたため、日曜投票に戻した経緯がある。しかし、農林業が主要産業の小国、飯豊の両町では仕事に融通が利く人が多く、高い投票率を維持している。
 期日前投票制度の導入に伴い、平日で都合が悪ければ土日に投票できるようになり、平日投開票のハードルがさらに低くなった。
 東北ではほかに秋田県小坂町が町議選の平日投開票を08年から実施している。


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2016年07月20日水曜日


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