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<特例宿泊>浪江町一部 9月1日から

 国の原子力災害現地対策本部は19日、東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難する福島県浪江町の一部で、帰還に向けた特例宿泊を9月1日に始めることを決めた。町などの要望に合わせ、当初予定の8月中旬から遅らせた。同町で宿泊が可能になるのは初めて。
 期間は9月1〜26日で最大25泊できる。対象は避難指示解除準備区域と居住制限区域の計5879世帯1万5440人(7月12日現在)。国が今月30日から申請を受け付ける予定。
 町は自宅の修繕や再建が済んでいない住民も多いとして、町中心部の「ホテルなみえ」(32室)を借り上げて一時宿泊所とする。期間中は帰還困難区域の住民を含む全町民が1泊2000円未満で利用できるようにする方向。
 国は「最低限のインフラや防犯対策が整い、自宅の片付けをしたいといった町民の要望もある」として特例宿泊が可能と判断。19日の町議会全員協議会で説明した後、町と実施を決定した。
 国は6月からの計8回の住民懇談会で、8月中旬の開始を目指す方針を提示。町は「8月中にようやく上水道の整備と宅地除染がほぼ終わる」とし、9月開始を求めていた。
 避難区域を抱える福島県内の自治体では、大熊町も初の特例宿泊を、お盆期間に一部地区で実施する。


2016年07月20日水曜日


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