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<私たちのビートルズ>震災の記憶も伝える

コピーバンドでビートルズの曲を演奏する松浦さん(左端)=5月21日、福島市

◎初来日50年 track2 復興支援/ビートルズのチカラ!実行委員会

 東北をはじめ各地からコピーバンドが集う。最後は「スタンド・バイ・ミー」の大合唱と決まっている。
 「たとえ山が海まで崩れても、僕は泣かない。君がそばにいれば」
 出演者と来場者が思い起こすのは東日本大震災。実行委員長の松浦啓史さん(49)=福島市=は「震災を決して風化させない」と誓って活動する。
 「ビートルズのチカラ!実行委員会」は2011年7月に発足した。東北や関東で開いた復興支援ライブは13回。これまでに約80万円を被災地に寄付した。
 気仙沼市などで被災した出演バンドも少なくない。「救急車も自衛隊も来ない中、遺体と一緒に一晩を過ごした」。自宅流失、避難生活…。曲の合間につらい記憶を伝えている。
 松浦さんもコピーバンドの一員。13年11月、感激の出会いがあった。実行委の活動を知ったポール・マッカートニーと東京で対面。その日の公演では「東北のために」と「イエスタデイ」をささげてくれた。
 「心をつなぐ不思議な力がある」と松浦さん。ビートルズの歌は震災の記憶もつなぐと確信する。
 信じていることがもう一つ。ポールの東北公演実現だ。対面したあの日、ポールは確かに「OK、約束する」と言ってくれた。


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2016年07月21日木曜日


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