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<高校野球宮城>利府逆転11安打

仙台商−利府 7回裏利府2死二塁、斎藤が左前適時打を放ち、5−2とする

 ▽4回戦(石巻市民)

仙台商200000000=2
利 府00121010×=5

 【評】利府が好機で着実に得点した。1−2の四回1死二塁から斎藤の中前打で追い付き、なお2死二、三塁から暴投で勝ち越した。五回と七回にも加点した。仙台商は主戦乙戸が11安打5失点と精彩を欠いた。

◎大会屈指の左腕攻略

 利府が大会屈指の左腕、仙台商の乙戸を攻略した。11安打を放って逆転勝ちし、優勝した一昨年以来の8強進出。先発に左打者6人を起用した作戦が奏功し、利府の田野監督は「(乙戸の)歯車を狂わせられたかもしれない」と話した。
 対戦が決まると、乙戸対策を入念に練った。映像でフォームや球質など投球の特徴を確認し、左打者に対しては外角球が多いと分析。打撃練習でチームの左投手に外角球を投げさせた。
 この試合で、1〜5番と9番に並んだ左打者は「打席で(内寄りに)立ち位置を変えてプレッシャーをかけ続けた」(北條主将)。内角球を投げづらくして外角球を待つ作戦は乙戸の制球を狂わせ、打線が甘い球を逃さずに捉えた。
 1−2で迎えた四回の攻撃では、先頭の5番石垣が右中間に二塁打を放つと、1死後に7番の右打者斎藤の中前打で同点。「左打者が塁に出てつないでくれたおかげ」と斎藤は言う。「追い詰めたのか、疲れていたのか」(田野監督)、さらに2死二、三塁から乙戸の暴投で勝ち越した。
 統率の取れた攻撃で難敵を下し、北條主将は「甲子園出場へチームの雰囲気は高まってきている」と手応えをのぞかせた。(佐藤将史)

<乙戸、死球与え制球乱れる>
 仙台商の主戦左腕乙戸が利府打線に屈した。2年生で唯一の先発メンバーは「先輩たちを勝たせたかった。流れを引き寄せられなかった」と悔し涙を流した。
 2−0の一回1死から左打席の2番林田に死球を与えた。直後にけん制で刺し、失点にはつながらなかったが、「左打者の内角に投げ切れなくなった」と言う。コーナーを突く持ち前の制球力が影を潜め、三回に1点を返されて迎えた四回には、甘く入った直球を痛打され同点。暴投で勝ち越しを許した。
 「しっかり投げてくれた。3年生がもっとカバーしてあげられれば」と捕手の天野主将。乙戸は先輩の思いを胸に「新チームは自分が引っ張っていく」と再出発に向けた決意を語った。


2016年07月22日金曜日


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