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<大間原発>オフサイトセンター誘致で綱引き

風間浦村が候補地に挙げる旧下風呂小
佐井村役場近くの候補地の一つ

 電源開発(Jパワー)が青森県大間町に建設中の大間原発の事故対策拠点、オフサイトセンターの立地を巡り、両隣の佐井、風間浦両村による誘致合戦が熱を帯びている。県が同町の候補地を不適地と判断したため。3町村での合併が実現しなかった両村にとって、わずかとはいえ原発の「恩恵」にあずかれる機会が巡ってきた格好だ。
 「原発と共存共栄するためには、全ての施設が大間にあるのは不公平。風間浦村と誘致合戦をしたい」
 樋口秀視佐井村長は誘致を表明した6月15日、報道陣の取材にこう答えた。
 村は役場近くの糠森地区など3カ所の空き地を候補に挙げた。国道338号や2本の県道があり、アクセス道路が複数確保できる上、青森市とつながる離島航路があることから「風間浦村よりも適している」(樋口村長)と訴える。
 一方、風間浦村は、下風呂地区の旧下風呂小を候補地に提案する。3月まで使われていた校舎や光ファイバー施設が使えることや、むつ市へのアクセスの良さを売り込む。
 飯田浩一村長は「佐井の場合、原発をまたいでセンターに行くことになる」とけん制する。
 誘致合戦に火が付いたきっかけは、立地場所を決める県が、大間町の示した候補地を、原発に近すぎることやインフラが整っていないことを理由に不適地としたためだ。
 加えて両村には、大間町が2006年5月、住民投票の末に法定合併協議会から離脱したことへのしこりが残る。佐井村幹部は「アンパン(原発マネー)を1人で食べるか、3人で食べるかの選択を迫った住民投票には悪意があった」と不快感をあらわにする。
 センター立地が決まったとしても、両村にとってさほど大きな経済効果は期待できないのが現状だ。それでも両村は「避難道の整備が早まる」(飯田村長)「村の防災水準が上がる」(樋口村長)などの理由から立地に期待を寄せる。
 県は今後、両村の候補地とは別の候補地を挙げ、面積やヘリポート、アクセス方法などを比較、年度内か来年度までに予定地を決める方針だ。


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2016年07月22日金曜日


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