山形のニュース

<山形大>学生の特許続々 授業が後押し

独創的アイデアで身近な道具に工夫を加えた、左から矢野さん、前田さん、沼田さん

 山形大工学部システム創成工学科の学生が、相次いで特許を出願している。2012年度の学科創設以来、3人の学生が生活に身近な道具を工夫し、うち2人が特許を取得した。担当教官は「明確な目的を持った授業が学生のやる気を引き出す機会になっている」と手応えを語る。
 特許を取得したのは大学院1年矢野裕子さん(23)と4年の前田悠梨香さん(22)。2年の沼田敦史さん(20)が出願中だ。
 矢野さんは針の糸通し器を開発。通し穴の形を調整できる機能を加えた。前田さんは調理用お玉を発明した。表面に切り込み、側面にカバーを付け、液だれを防ぎ、倒れにくくした。ともに地元企業の協力を得て、試作品を作った。
 沼田さんは、けがを防止する食品スライサーを考案。刃の部分を可動式にし、内部収納できるようにした。7月にも特許を取得できる見通しという。
 3人とも「日常生活でこんな機能の道具があったら便利かも」という素朴な思いから発想し、授業でアイデアを形にした。
 システム創成工学科は、独立行政法人「工業所有権情報・研修館」などが高校生や大学生らを対象に毎年開く「パテントコンテスト」への応募を1年時の必須科目としている。
 採択されると、学生は弁理士の助言を受けながら出願書類を作成し、特許申請する。3人は「なかなか経験できないことに取り組むことができ、勉強になった」と口をそろえる。
 近藤康雄学科長は「何もないところから自力で考え出すことで力が付く。コンテストへの応募が目標となり、結果が出れば、本人にも他の学生にも大きな動機付けになる」と話す。
 3人の発明品が商品化されるかどうかは未定だが、矢野さんらは「学生のうちにぜひ商品化したい」と新たな目標に挑んでいる。


関連ページ: 山形 社会

2016年07月22日金曜日


先頭に戻る