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<八戸工大>柿渋と微生物で有害廃液処理

簡単な装置を使い、六価クロム除去の仕組みを説明する鶴田教授=八戸工大

 八戸工業大(八戸市)は22日、柿渋と微生物を併用して、鉄を含んだクロムメッキ廃液から有害な六価クロムを除去する手法を開発したと発表した。毒性が低い三価クロムとして回収でき、低コストで資源を再利用できる。
 バイオ環境工学科の鶴田猛彦教授(57)が開発した。メッキ工場から廃液の提供を受け、微生物で鉄を取り除いた後、柿渋ゲルで六価クロムを除去できることを確認した。溶液中に発生した三価クロムは微生物で再度処理し、排水基準以下の濃度を達成した。
 六価クロムと鉄は柿渋ゲルと微生物を希塩酸で煮沸することにより、三価クロム、鉄として取り出せる。柿渋だけでなく、微生物も再利用できる。
 工場などは通常、アルカリを使って六価クロムを水酸化物として沈殿させて処理する。今回の手法は塗料など幅広い用途を持つ柿渋と培養が簡単な微生物を併用した点が画期的という。
 鶴田教授は10月、米・ソルトレークシティーで開かれる国際会議で研究成果を発表する。教授は「微生物の培養設備費用などが実用化の課題。鉄以外の金属を含む廃液にも応用したい」と話した。


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2016年07月23日土曜日


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