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<福島第1>廃炉ラボ「見える化」へ発信

開沼博さん
吉川彰浩さん

 いわき市出身の社会学者開沼博さん(32)と漫画「いちえふ」の著者竜田一人さん、元東京電力社員で一般社団法人AFW(福島県広野町)代表の吉川彰浩さん(36)が「福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト」(廃炉ラボ)を始めた。今後30〜40年にわたり向き合わなければならない廃炉の現状を民間・中立の立場から継続的に調査、発信し、「廃炉の見える化」に取り組む。

 廃炉ラボは2015年10月に開始。6月に活動第1弾として、3人が現場や関係者を取材してまとめた「福島第一原発廃炉図鑑」を出版した。
 福島県浪江町からいわき市に避難し、一般向けに廃炉の学習会などを開いている吉川さんは「日本、福島は今後『廃炉と暮らす』ことになる。廃炉を真正面から捉え、実態を普通の人でも分かりやすく提供することで理解し、考え合うことが必要だ」と説明する。
 図鑑出版に続き、取材で撮影した動画を使った記録映像の制作・上映、図鑑の翻訳・海外発信などを計画。6月22日、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めた。10月19日までで、これまでに約270万円が集まった。
 吉川さんは「廃炉の現場も周辺地域も変わり続ける。これから先も責任を持って必要なことを調べて伝え続けるため、多くの人が活動に関わり合える仕組みを構築したい」と話す。


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2016年07月23日土曜日


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