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<古里喪失訴訟>地裁、仮置き場など現地検証

除染廃棄物の仮置き場前で、原告側から説明を受ける島村裁判長(右から3人目)ら=福島県楢葉町前原(代表撮影)

 東京電力福島第1原発事故で古里が失われたとして、避難者が東電に慰謝料を請求している訴訟で、福島地裁いわき支部は22日、現地検証を初めて実施し、いわき市内の仮設住宅や福島県楢葉町内の除染廃棄物の仮置き場を見て回った。
 島村典男裁判長ら裁判官3人と、原告や東電の代理人らが参加。楢葉町前原の7.4ヘクタールの仮置き場では原告団長の住職早川篤雄さん(76)=楢葉町=が除染廃棄物に囲まれて暮らす不安などを訴えた。
 終了後、早川さんは「除染廃棄物の搬出見通しは立たず、農業を再開できない。元の古里ではなくなった現実を裁判官に感じ取ってほしい」と話した。
 現地検証は9月30日にも予定され、原告の一人が事故前まで経営していた福島県双葉町の養蜂場などを訪れる。訴訟では、楢葉、双葉両町などから福島県内外に避難した586人が1人当たり2000万円の慰謝料を東電に求めている。


2016年07月23日土曜日


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