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<ポケモンGO>東北被災自治体マナー求める

商店街の至る所で若者らがポケモンGOに夢中になった=22日、仙台市青葉区一番町4丁目

 世界で爆発的な人気となっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信が22日始まり、東北でもファンがスマホ片手に街中でゲームに興じた。ゲーム熱が高まる一方、夢中になった利用者が集合住宅に無断で立ち入るケースも。東日本大震災の被災地でのトラブルや交通事故を懸念する声が上がっている。

 仙台市青葉区の錦町公園では正午過ぎ、同区の男子予備校生(19)がスマホと地図を持って歩いていた。「待ちに待った配信。友達とプレーする際は一方が前を歩き、事故に遭わないよう注意している」と興奮気味に話した。
 ゲームは街を歩いてスマホ画面に現れるポケモンを探し集めるため、熱中するあまり、私有地などに立ち入るケースが危惧される。
 大崎市三本木蟻ケ袋では午後3時ごろ、プレー中の中国人男性2人が集合住宅の通路に侵入し、住民が110番。2人は駆け付けた古川署員に注意され、「すみません」と謝罪して立ち去ったという。
 震災遺構を抱える自治体は現地でトラブルが起きないよう、利用者のマナー順守を願った。
 宮城県は管理する南三陸町の防災対策庁舎について「周辺への立ち入りは制限がなく、良識を信じるしかない」と説明。震災遺構として保存が決まった大川小旧校舎を管理する石巻市は「モラルに任せるしかない」と言う。
 東松島市で被災した仙台市青葉区の無職高橋明さん(63)は「震災遺構は犠牲者を追悼する場。遊び場にしてほしくない」とくぎを刺した。
 歩きながらのスマホ利用は交通事故の危険を招く。宮城野区の楽天Koboスタジアム宮城前では同区の男子高校生(16)が「車にひかれそうになった。注意して遊びたい」と苦笑い。
 盛岡市の岩手大大学院1年飛沢雄太郎さん(22)は「マナーが悪いとゲームへの規制が強くなる。節度を保つことが大事だ」と語った。
 福島県警は19日から警察署を通じ、小中高校にプレー時の事故防止を訴える。秋田、山形両県教委は22日、県内の小中高校に「歩きスマホはやめよう」などと注意を促す文書を配った。
 宮城県警生活環境課の佐々木金美・サイバー犯罪捜査指導官は「盗撮被害に遭ったり、川に落ちたりする恐れもある。熱中しすぎないでほしい」と呼び掛ける。


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2016年07月23日土曜日


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