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<平野氏自民入り>対小沢氏 切り札なるか

平野氏の入党を承認した自民党岩手県連の常任総務会=23日、盛岡市

 元復興相で無所属の平野達男参院議員(62)=岩手選挙区=の自民党入党が23日、決まった。かつて小沢一郎生活の党代表(衆院岩手4区)と行動を共にした旧敵の加入。自民党は23年ぶりの参院議席を得たとともに、小沢氏勢力に対抗する有力なカードを手に入れた形だ。ただ、昨夏の知事選で自民党の支援を受けながら立候補を撤回した平野氏を巡っては摩擦も残る。結束の度合いは不透明だ。
 「自民党の政策や考え方を広めるため、大いに期待している。頑張ってもらいたい」。入党を承認した自民党県連の会合後、盛岡市で記者会見した鈴木俊一県連会長(衆院2区)は、平野氏に期待を込めた。
 平野氏入党で地元選出国会議員は衆参合わせ5人となる。野党側は民進党2人と生活2人の計4人で、勢力としては上回った。
 自民党関係者は次期衆院選を見据える。平野氏の地元は衆院4区の北上市。強力な「小沢地盤」の一角に食い込む拠点となる。鈴木会長は小沢氏を念頭に「4区で大いに汗をかいてもらい、党の支持拡大につなげる」と強調する。
 同日の協議では、平野氏入党への異論は出なかった。ただ、知事選不戦敗の経緯を含め、平野氏が直接、党支持団体などに説明するよう求める意見があった。県議の一人は「党本部が主導した入党要請で既定路線」と指摘。反対はしないものの、「消極的賛成」だったと打ち明ける。
 平野氏は3年後の2019年、参院議員の改選期を迎える。党の方針では次期国政選挙の公認候補は現職が優先。鈴木会長は「入党が決まったばかりでまだ白紙」と述べるにとどめた。
 同年は達増拓也知事の3期目の任期が満了する年とも重なり、政党間の駆け引きが激しくなりそうだ。
 取材に応じた平野氏は「重い荷物を背負っていくことになるが、丁寧に説明を尽くしながら前へ進みたい。15年間の政治活動の経験と知識を総動員し、党のために働く」と語った。


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2016年07月24日日曜日


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