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<Eパーソン>世界との距離縮める

後藤光正(ごとう・みつまさ)東北学院大卒。97年名鉄観光サービスに入り、04年創童舎入社。創童舎のディレクターなどを経て16年1月から現職。42歳。仙台市出身。

 訪日外国人旅行者の誘客に向け、旅行系ベンチャー企業の設立が相次ぐなど民間の動きが東北でも活発化している。1月設立のアトラク東北(仙台市)は、外国人旅行者向けツアーの開発やガイド育成などを手掛ける。後藤光正社長に狙いや取り組みを聞いた。(聞き手は報道部・江川史織)

◎アトラク東北 後藤光正社長

 −新会社設立の目的や経緯は。
 「印刷やグラフィックデザインを手掛けるソノベ(仙台市)と、そのグループ会社で広告やイベント業を営む創童舎(同)で設立した。創童舎が行っていた外国人旅行者向けボランティアガイド事業『東北案内所』を引き継ぎ、ビジネスとして展開するのが狙いだ」
 「東北でも外国人旅行者誘致の機運が高まっており、豊かな歴史や自然、食文化など東北の魅力を伝えられる人を育て、東北と世界の距離を縮めていく。『ここのお店がおいしい』などと自分の言葉で地元自慢ができる人を増やしたい」

 −具体的な取り組みは。
 「ガイド育成のため、日本語と英語で書いた仙台のガイドブックを出版した。研修会を実施し、英語を使って実際に街を案内する無料ガイド組織も発足させた。現在約30人が登録している。将来的には、有料ガイドを育てたい」
 「仙台の街歩きを楽しめる着地型商品の販売も始めた。美容室でのヘアカットやメーキャップ、居酒屋の飲み歩きなど地元の人々の暮らしぶりを体験できるプログラムを用意している」

 −台湾をターゲットにした事業も多い。
 「宮城県内に台湾テレビ局を招いた取材ツアーなどを企画した。こちらからも台湾を訪れようと、東北の旅行関係者を対象に台湾でスタディーツアーを実施した。仙台空港に台湾の格安航空会社(LCC)の定期便が就航し、チャンスだ」

 −3月には「東北FITベンチャー連合」を他の5社と共に発足させた。
 「外国人旅行者向けの事業を展開する東北のベンチャー企業が組み、勉強会や意見交換会を重ねている。仙台、盛岡、秋田各市の企業などが参加しており、広域観光ツアーも企画する予定。行政にはない柔軟なアイデアで、いろんなことにチャレンジしたい」


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2016年07月26日火曜日


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