青森のニュース

<戦後71年>青森空襲の日を「平和の日」に

青森空襲で社殿などが焼失する中、焼け残ったという諏訪神社の石灯籠を見学する平和大使の中学生=22日、青森市栄町

 青森市は本年度、太平洋戦争末期に多くの犠牲者を出した青森空襲があった7月28日を「青森市平和の日」に制定した。空襲の爪痕が残る場所を紹介するマップを作り、バスツアーを計画するなど、戦争の記憶を若者に語り継ぐ取り組みを進める。28日は市内で行う式典で風化と向き合い、平和への決意を新たにする。
 1945年7月28日の青森空襲では、5万本以上の焼夷(しょうい)弾が市内に投下され、市街地の大半が焼失、少なくとも731人が犠牲になったとされる。戦後70年を経て戦争体験者が少なくなり、次世代への継承が課題となったことから、「青森市平和の日」を定め、市が主体的に事業を展開する。
 本年度はA3判の「青森市平和マップ」を作製。市内の慰霊碑や平和祈念碑15カ所と、空襲で焼け残り、戦後に市役所や進駐軍司令部として使用された蓮華寺や旧公会堂(現・市福祉増進センター)など12の戦災遺構を紹介している。空襲直後の写真も添えた。
 マップは市内の小学4〜6年生、中学生全員に配布するほか、図書館などへの備え付けを検討中。8月以降に小中学生や親子を対象に「戦争の記憶をたどるバスツアー」を行う予定だ。
 昨年度に続き、市は市内の中学生4人を平和大使として8月8、9日に長崎で開かれる「青少年ピースフォーラム」に派遣する。22日の事前研修では、青森空襲で焼け残った諏訪神社の石灯籠や「青函連絡船戦災の碑」などを見学した。
 平和大使の油川中3年木浪悠太さん(15)は「戦争はあってはならないものと感じている。他の中学生に伝えられるように、被爆地でしっかりと学んできたい」と意気込む。
 28日当日は県民福祉プラザで平和祈念式典を行う。戦没者慰霊祭と青森中央高演劇部による創作劇「7月28日を知っていますか?」の上演を予定する。
 平和の日について鹿内博市長は記者会見で「空襲では多くの尊い命が奪われた。いつまでも平和が続くようにという願いを、この日に託したい」と話した。


関連ページ: 青森 社会

2016年07月26日火曜日


先頭に戻る