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<山形大生死亡問題>119番通報 対応力磨く

通報者に対する適切なアドバイスの仕方を訓練した実習

 救急車が出動せず、山形大生が死亡した問題などをきっかけに、山形県は25日、119番通報に対応する通信指令員の能力向上を図る初めての研修会を山形市で開いた。都道府県としての開催は福井県に次いで2番目。本年度は9月末までに、座学と実習を交えた同様の研修会を県内4地域で2回ずつ開く。
 県内七つの消防本部職員20人が参加。山形市消防本部救急救命課の武田聡課長補佐が、国の教本などを見本に県が独自に監修したテキストに基づいて、脳梗塞や心筋梗塞などの病態の基礎知識を解説した。
 通信指令に必要なコミュニケーション能力を上げるための実習では、4〜6人ごとに編成されたグループの代表者が与えられた紙に書かれた複雑な図形を口頭で説明。他の参加者らが話をヒントに正確な図面を書き起こせるか訓練を行ったが、「うまくできない」との感想が相次いだ。
 実習を担当した森野一真県立中央病院副院長は「コミュニケーションに占める言語の要素は7%にすぎない」と指導した。
 通信指令のシミュレーションでは、参加者が頭痛や呼吸困難などを伝える通報者に適切な指導ができるかなどを実演。「救急車を出動させたことを早めに伝えることで通報者が安心する」「難しい専門用語を使用しないことが重要だ」などの声が上がった。
 参加した山形市消防本部通信指令課の堀健悦主任(34)は「顔の見えない通報者から的確に話を聞き出すのが難しいと、改めて感じた。適切に判断できるよう、もっと知識も身に付けていきたい」と話した。


2016年07月26日火曜日


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