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<Bリーグ9月開幕>魅力創出 知恵を絞る

試合前、にぎわう89ERSカフェ。仙台は飲食の充実で、ブースターの満足度の向上を狙う=5月1日、仙台市体育館

◎東北の現状と展望(2)ホーム会場

<飲食の充実が鍵>
 新リーグ開幕は観客を増やす絶好の機会だ。ホーム戦会場の魅力をどう高め、人を呼び込むか。各チームが知恵を絞る。
 5月1日、昨季のbjリーグプレーオフ東地区1回戦、仙台−信州戦が行われた仙台市体育館。試合前の正午ごろ、使われていなかった2階食堂にオープンした「89ERSカフェ」に列ができた。ホットドッグやジュースなど飲食物の多くが、すぐに売り切れた。
 B1仙台は今季、ホーム戦の中心会場を、照明や音響などが国内トップクラスのゼビオアリーナ仙台(仙台市)から仙台市体育館に移した。中村彰久球団代表は、ゼビオアリーナ仙台の好環境に慣れたブースターをつなぎ留める鍵の一つが、飲食の充実とみており、「名物を作ったり、ご当地料理フェアを開催したりしたい」とアイデアを練る。
 B2山形は、エンターテインメント性を前面に押し出す。吉村和文社長はグループ会社の経営のほか、映画やお笑いイベントなどの多様な事業を展開している。そこで培った人脈を生かし、お笑い芸人や俳優を呼び、会場に華を添えたい考えだ。吉村社長は「バスケの力だけでは(集客に)限界がある。イベント同士で連携して、他のジャンルの力も借りる」と意気込む。

<新ルールを歓迎>
 ホームタウンに野球、サッカーのプロ球団を抱える仙台と、サッカーのプロ球団と併存する山形が懸念するのは、スポーツファンの奪い合いだ。仙台は昨季、J1仙台と試合が重なった日、観客数が落ち込んだ。一方で山形は、吉村社長がJ2山形の取締役も務め、両チームの試合日程を必ずずらすよう調整。ここでも企業グループの強みを発揮している。
 B1では、ホーム戦の8割以上をメインアリーナで開催することが義務付けられている。分散開催が主流だった旧bj勢には戸惑いもある中、B2岩手は新ルールを歓迎する。
 岩手は、ブースターの8割以上が盛岡市周辺に集中しているため、地方開催は集客の効率が悪い。これまでは地方のスポンサーに配慮してホーム戦を盛岡以外ででも積極的に開催してきたが、「リーグがリードするなら理解を得られる」(山口和彦社長)。
 さらに、解説者として米プロバスケットボールNBAを取材してきた北舘洋一郎氏を最高経営責任者(CEO)兼ゼネラルマネジャー(GM)に据え、本場の会場演出を目指す。北舘CEO兼GMは「NBAの良い部分を取り入れ、岩手を日本一格好いいチームにする」と自信を見せる。

[メモ]B1球団は、最大収容5000人以上のホームアリーナでレギュラーシーズンホーム戦の8割以上、B2は3000人以上のホームアリーナで6割以上を開催することが決められている。B2青森は県内での分散開催を求めており、ホームアリーナを定めていない。


2016年07月27日水曜日


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