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<立佞武多>高校生2人 制作後継へ奮闘中

協力してねぷたを制作する太田さん(左)と長内さん

 五所川原立佞武多(たちねぷた)の大型ねぷた制作者を目指す2人の高校生が今年、初めてねぷた作りに挑戦している。小さい頃から立佞武多に憧れ、祭りの後継者として期待される2人。四苦八苦しながら運行される姿を思い描き、作業に励んでいる。
 「目が細いから、目玉はもっと大きくした方がいいかも」。青森県五所川原市の高校1年長内大さん(16)が、同市の別の高校に通う2年太田樹さん(16)に声を掛けた。2人は市内のねぷた小屋で4月から1台の小型ねぷた作りに取り掛かり、今は墨で輪郭を描く書き割りの真っ最中だ。
 大型ねぷた制作者福士裕朗さん(34)の弟子として、中学生のときから同市の「立佞武多の館」で色塗りなどを手伝ってきた。後継者の育成を考えた福士さんが今年、2人にねぷた制作の機会を与えた。
 制作しているのは、町内会の祭りで運行する高さ約1.5メートル、幅約3メートル、奥行き約1.5メートルの小型ねぷたで、平将門が波をかき分ける様子を表現する。3月ごろから太田さんが下絵を描き、骨組みや紙貼りを経て形が出来上がった。
 「どこから手を付けていいのか分からなかった。全部が大変」と太田さん。長内さんは「徐々に形になるのが楽しい。腕の長さや太さが少しでも違うと不自然に見えるので、試行錯誤しながら作業をしている」と話す。
 毎年1台、新作を発表する立佞武多の大型ねぷたは現在、3人の制作者が1年ごとに責任者となって作り上げている。制作者はいずれも30代。福士さんは「後継者を育てることは文化を守ることにつながる。作る苦労と楽しさを味わってほしい」と期待を込める。
 太田さんは「将来、見た人に衝撃を与えるような大型ねぷたを作りたい」と意気込み、長内さんは「迫力のある大型ねぷた制作に挑戦してみたい」と語った。


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2016年07月27日水曜日


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