岩手のニュース

続けます復興支援局 高校生の沿岸支援5年

生徒たちが仮設住宅集会所で開いた演奏会=大船渡市猪川町長洞

 岩手県奥州市の前沢高が生徒会組織「復興支援局」を中心に、東日本大震災の被災地でボランティア支援を続けている。生徒が内陸から岩手沿岸に出向き、復興の現状を肌で感じようという活動で5年目に入った。生徒が主体となって震災の風化を防ぎ、被災者の「心の復興」を後押ししている。
 復興支援局は震災直後に学校が取り組んだ被災地支援を生徒の自主活動として進めるため、2012年度に発足した。
 現在のメンバーは3年生4人で、本年度は大船渡市で3回の活動を計画。生徒に参加を呼び掛けるほか、活動当日はサポート役として運営を担う。
 6月25日は生徒30人が、同市越喜来地区の住民らと津波被災地の花壇にヒマワリの種を植えた。7月23日には、生徒30人が長洞地区の仮設住宅で草刈りや住民向けの演奏会を実施した。
 生徒と交流した女性は「震災から5年たっても活動してくれて、ありがたい。この支援は忘れない」と感謝した。
 活動は国際的な評価も受けた。米国の金融機関が青少年のボランティア活動を表彰する「ボランティアスピリットアワード」で、北海道・東北ブロックのコミュニティ賞を13〜15年に連続受賞した。
 局長の3年鈴木瑠璃さん(18)は「被災地を定期的に訪れて変化を知ることで、何が求められているかが分かる。復興は長い時間がかかる。風化させないことが大事」と活動の継続を後輩に託す。
 被災地は仮設住宅の集約や撤去が進むなど、時間の経過とともに支援ニーズが変化している。大内高志校長(58)は「生徒が被災者と交流することで得られるものは多い。生徒主体の活動を続けていきたい」と話す。


2016年07月27日水曜日


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