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<鶴岡善宝寺>海の神ご尊体 史上初の公開

開帳された善宝寺の尊体を拝む参拝者たち=20日、鶴岡市

 竜神を祭り、全国の漁業者の信仰を集める山形県鶴岡市の善宝寺が、ご尊体の竜神の木像などを史上初めて一般公開している。10月28日まで。
 尊体は、平安期に善宝寺の前身竜華寺を創建した妙達(みょうたつ)上人から教えを受けたとされる竜神の戒名が入った位牌(いはい)と、北極星を神格化させた北辰妙見大菩薩(ほくしんみょうけんだいぼさつ)の仏像や竜神の木像からなる。竜王殿が建立された15世紀ごろに作られたとみられる。
 尊体を納めるずしの鍵を管理する歴代住職以外は、寺の僧侶ですら見ることができなかったという。
 一般公開は、竜王殿や五重塔など六つの建物が国の文化財指定を受けたことに加えて、今年が妙達上人の生誕1150年のご縁年に当たることから企画した。毎日午前8時から2時間おきに計5回祈祷(きとう)を行い、竜王殿内を案内する。
 五十嵐卓三住職は「妙達上人の生誕1150年と文化財指定の二重の喜びを迎え、ご尊体の開帳を決めた。多くの方の来訪をお待ちしている」と話す。
 善宝寺は天慶・天暦年間(938〜957年)の開山とされる。明治期には漁業者が費用を出し合い、海産物全般の供養塔として全国で唯一の五重塔が建てられた。連絡先は善宝寺0235(33)3303。


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2016年07月27日水曜日


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