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高齢者を元気に「出張商店街」秋田でスタート

老人ホームの玄関前で開かれた初めての出張商店街

 秋田市中心部の通町商店街振興組合が、近くの老人ホームに出向く「出張商店街」を試験的に始めた。外出の機会が少ない高齢者に買い物の楽しさを味わってもらうとともに、買い物客の増加につなげたい狙いがある。
 「買い物は久しぶりで楽しいね。次は果物の種類をもっと増やしてほしい」
 23日、初の出張販売となった商店街近くの特別養護老人ホーム「ほどの」で、菓子を購入した入所者の女性(80)はこう話し笑顔を見せた。この日は菓子、青果、生花など7店が出店し、1時間弱の間に25人ほどが利用した。
 ホームは普段、入所者を買い物に連れていくほか、注文を受けた職員が買い出しに行くなどしている。塚本真理子支配人(42)は「出張商店街は見舞いに来た家族と話しながら商品を買うこともできる。品物を選ぶことで脳も活性化する」と歓迎する。
 約40店が加盟する同商店街振興組合は今年5月、高齢者や障害者に配慮している事業者を登録する市の「エイジフレンドリパートナー」制度に商店街として初めて登録。休憩用の椅子の設置や認知症サポーター養成講座の受講などの取り組みに力を入れている。
 背景には、地域住民の高齢化に加え、郊外のショッピングモールに客足が向いていることへの危機感がある。
 振興組合理事長で生花店経営の佐藤政則さん(57)は「出張は利便性を高め、店や商品の魅力をアピールする機会にもなる。『困ったときのご用聞き』を目指し、新たな商機につなげたい」と話す。
 振興組合は今回の試験実施で分かった品ぞろえなどの問題点を改善し、今後も出張商店街を続ける方針だ。


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2016年07月28日木曜日


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