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<Bリーグ9月開幕>成功へ協力惜しまず

仙台の試合会場でパンフレットを配るボランティアスタッフ。ブースターをもてなす上で欠かせない存在だ=3月26日、仙台市のゼビオアリーナ仙台

◎東北の現状と展望(3)支援

<にぎわいづくり>
 Bリーグ成功のため、さまざまな団体が球団を支える。試合会場など新リーグの変化に対応しようと、開幕に向けて準備を進めている。
 会場運営を支えるのはボランティアだ。B1仙台の昨季ホーム戦では、チケットのもぎりや座席案内で約60人のボランティアが汗を流した。市民スポーツボランティアSV2004の泉田和雄代表理事は「Bリーグをブームで終わらせないよう、一人一人のお客さんを大事にしないと。そのために会場づくりで力になりたい」と強調する。
 今季は観客増を見据え、スタッフを1試合平均で10人程度増やす考え。昨季はJ1仙台のホーム戦など他のスポーツイベントが重なる日にはスタッフがほぼ半減したが、日本代表レベルの選手を間近で見られるとなれば「幅広い世代の関心を呼べる」とみる。60〜70代が大半を占めるスタッフの若返りも狙う。
 今季はホーム戦30試合のうち24試合は仙台市体育館が会場となる。泉田代表理事が懸念するのは、体育館周辺が閑静な住宅街で華やかさに欠ける点。「市や球団を巻き込み、環境整備のアイデアを出し合いたい」と、積極的ににぎわいづくりに関わりたい考えだ。
 メインホーム会場変更に伴い、仙台のチアリーダー「89ERSチアーズ」はパフォーマンスのレベルアップを図る。仙台市体育館は、昨季までホーム戦の中心だったゼビオアリーナ仙台(仙台市)に比べ、照明など設備面で見劣りする。チアーズをまとめるNPO法人クラップスの石河美奈代表は「生身の技術が勝負になる」と見越し、今から筋力強化などをメンバーに課している。

<県協会が味方に>
 新たな組織的支援の形も築かれつつある。bjリーグと、日本協会傘下のNBLの統合によるBリーグの発足に伴い、旧bj勢は11年間、良好な関係にあるとは言えなかった県協会を味方にできるようになった。
 B2岩手は昨年から、県協会と同じ建物内に球団事務所を構える。情報交換が円滑になり、スポンサーを紹介してもらうこともあるという。宮城県協会は集客動員を検討中で、小野安壮会長は「動員力は未知数だが、大きな声を上げたい」と協力を約束する。
 行政の支援も欠かせない。B1秋田は秋田市立体育館でホーム戦の8割を開催する。他の競技団体との会場使用の調整は、市の協力を取り付けることで前進できた。「不満のある団体もあっただろうが、市が理解してくれたことが大きかった」と水野勇気社長。感謝の思いを持ち、新たな戦いの舞台に臨む。

[メモ]bjリーグと、日本協会傘下のNBLが統合したことで、各県協会が旧bj勢を全面的に支援できるようになった。B1仙台でも宮城県協会が動員に協力姿勢を示す。これまで本格的な動員実績はなく、効果は見通せない。試合が休日開催の場合、社会人クラブや中高生チームなどの関係者はそれぞれの活動があるため、十分な動員ができない可能性もある。


2016年07月28日木曜日


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