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<南東北IH>宮城・山形・福島 熱戦の記憶

バレーボール女子で初優勝を決め、抱き合って喜ぶ古川商の選手=90年8月、古川市総合体育館(現大崎市古川総合体育館)
女子100メートル障害で大会タイ記録を出し、2連覇した山形城北女の卯野(左から2人目)=72年8月、山形市の山形県陸上競技場
自転車4000メートル速度競走決勝で力走する白河農工の矢内(先頭)=78年8月、いわき市の平競輪場

 各県とも地元開催のインターハイに照準を合わせ、数年前から競技力の強化策を講じるため、好成績を収める。過去に宮城、山形、福島で開催されたインターハイでの活躍を振り返った。

◎90年宮城/観戦 史上最多64万人

 1990年、「華ひらけ 無限の力 宮城の夏に」を大会スローガンに開催。選手約2万5200人が出場し、史上最多の64万人が観戦した。82年から実施された1県単独開催としては4回目。57種目で大会新以上が生まれるなどレベルが高かった。県勢は87年からの強化策が実り、3位以内が29種目という活躍だった。
 女子100メートル障害で村上貴子(宮城三女=現仙台三桜)が陸上では県勢2人目の優勝。バレーボール女子では、古川商(現古川学園)が初制覇を果たした。メンバーには後の日本代表板橋(現今野)恵がいた。ハンドボール女子は聖和学園が初の頂点。
 フェンシング女子団体で鼎が浦(現気仙沼)が決勝で1−4からの大逆転で6年ぶり12度目の栄冠に輝き、お家芸復活を印象付けた。空手道男子組手団体では東北工大電子工(現仙台城南)が初めて制した。同校男子は学校対抗でも総合1位。剣道男子個人で小牛田農林の佐藤充伸が優勝した。サッカー男子では東北学院が快進撃を続け、県勢初の4強入りを果たした。

◎72年山形/高校生が準備に奮闘

 1972年、山形県を主会場に、ほか6都県(岩手、宮城、福島、茨城、東京、神奈川)で行われ、選手約2万3700人が参加した。「総体は明日の山形生む力」を大会スローガンに受け入れ準備、環境整備に高校生が活躍し、全国のモデルになった。県勢はクラブ推進校の指定、指導者講習会など強化策が奏功し、1位6種目、2位16種目、3位20種目と成果を挙げた。
 陸上女子100メートル障害で卯野洋子(山形城北女=現山形城北)が14秒9の大会タイ記録で2連覇。最有力視され「勝って当然」という重圧をはねのけての快挙だった。同年の鹿児島国体でも優勝した。
 体操男子団体は前年3位のメンバーが5人残った酒田東が鹿児島・出水工と共に頂点に立った。体操女子の平均台では佐藤典子(米沢商)が1位となった。
 フェンシングの男子サーブルで大泉孝彦(寒河江工)、ボクシングのヘビー級で斎藤彰(酒田南)がそれぞれ優勝。重量挙げのフライ級では斎藤秀男(庄内農)が1位と同記録だったが、体重差で惜しくも2位。

◎78年福島/自転車 大車輪の活躍

 1978年、福島県を主会場に、山形、岩手、宮城の東北4県で開催。「限りない力と豊かな心」を大会スローガンに、25種目で約2万3600人の選手が熱戦を展開した。
 県勢は「お家芸」とも言える自転車競技で大活躍。共に白河農工(現白河実)の矢内智が4000メートル速度競走を大会新で制し、堀越信男が4000メートル個人追い抜きで優勝。白河農工はロードで青森・八戸工の後じんを拝したが、学校対抗得点(ピスト)で1位、総合得点では3年連続5度目の頂点に立った。
 弓道の男子個人(射詰め)で名和尚三(福島商)が同大会として東北勢のトップを切って優勝。準決勝以降、全て的中させる完璧な勝利だった。
 ボートでも、前年に国体(少年の部)、全日本女子選手権を制したメンバーがそのまま残り期待が高かった喜多方女(現喜多方東)が、女子ナックルフォアで2位に2艇身近く差をつける圧倒的な強さを発揮。2年ぶりに2度目の王座に返り咲いた。


2016年07月28日木曜日


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