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<高校野球宮城総評>東北、主戦に安定感

◎コールド21試合、実力差拡大

 宮城大会は、東北が決勝で利府を破って72チームの頂点に立ち、幕を閉じた。東北は準決勝で前年覇者の仙台育英を延長十一回の熱戦の末に下し、主戦で3番打者の渡辺を中心に攻守とも安定感があった。
 主戦左腕の渡辺は、全6試合に先発し、計48回を投げて防御率0.75と抜群の安定感を見せた。伸びのある直球とスライダーを武器に、試合を重ねるごとに調子を上げた。打っても打率5割7分1厘を記録し、チームを引っ張った。
 攻撃は下位打線にも力があり、総得点は38。22犠打13盗塁と、足技を絡めて得点するしたたかさが光った。守備は3回戦までの2試合で4失策を記録したが、4回戦以降は4試合で2失策と修正した。
 ノーシードから2年ぶりの優勝を目指した利府は、主戦木村と土田の2本柱で粘り強く戦った。打線はチーム打率3割5分1厘と迫力があったが、決勝では東北の渡辺に抑え込まれ、涙をのんだ。
 4強には利府や、今春の東北大会に出場した第1〜第3シードの東陵、東北、仙台育英が順当に勝ち上がり、波乱の少ない大会だった。全72試合(引き分け再試合1を含む)のうち、コールドゲームは21に上った。シード勢など実力のあるチームと、それ以外の実力差が顕著だった。
 その中で、登米市にある2校が8強に勝ち進んだ健闘ぶりが印象に残った。登米は4回戦の塩釜戦、終盤の集中打で逆転勝ち。佐沼は右腕塚本が2回戦で第5シードの仙台三を完封し、快進撃につなげた。
 東北の主戦渡辺など好左腕の活躍も目立った。仙台商の乙戸は3回戦の泉館山戦で12三振を奪い、完封。内外角へ投げ分ける制球力が見事だった。東北学院榴ケ岡の吉田は、勝負どころでの直球がさえた。どちらも2年生エースで、今後の成長が期待される。
 本吉響・気仙沼西は宮城大会の連合チームとして初白星を挙げた。週末のみの合同練習など制約がある中での勝利は、部員不足に悩む他チームの希望となった。
 昨夏の甲子園では仙台育英が準優勝。7年ぶりに大舞台に挑む東北も上位進出を目指して戦ってほしい。(佐藤将史)


2016年07月29日金曜日


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