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<高校野球宮城>利府打線沈黙「相手が上」

利府−東北 3回裏利府2死、内野ゴロに倒れる小池(中央)。左はベースカバーに入った東北の渡辺、右は一塁手植木

 準決勝までの5試合中4試合で2桁安打を放った利府打線が、東北の左腕渡辺の前にわずか2安打と沈黙した。攻撃の中心となってきた3番鈴掛は「相手が一枚上だった」と泣きはらした目で言った。
 東北には昨秋と春の県大会で敗れており、「3度は負けられない」(鈴掛)と雪辱を期して臨んだ一戦。前日はチーム内の左投手を相手に打撃練習を行い、この日は渡辺に対する狙い球を外角の直球に絞った。
 だが、切れのある変化球にも戸惑って直球を捉えられず、四回まで無安打。左太ももの裏の負傷で準決勝を欠場し、決勝も先発メンバーから外れた北條主将に代わり、4番に座った伊藤は「球速以上にボールが来ていた」と舌を巻いた。
 田野監督は七回2死走者なしから北條主将を代打で起用。「塁に出て流れを変える」と燃えて打席に立ったチームの精神的支柱も内野ゴロに倒れた。九回、最後の打者となった伊藤は「(甲子園に出場し)北條が出られるチャンスをつくりたかった」と肩を落とした。
 東陵などシード3校を破った快進撃は終わった。2年ぶりの甲子園出場は成らなかったが、北條主将は「この仲間だからこそ、ここまで来られた」と感謝の言葉を残して球場を後にした。(及川智子)


2016年07月29日金曜日


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