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<青森タクシー訴訟>国の運賃幅指定は違法

 タクシーの過当競争を防ぐ名目で国が運賃の幅を定めたのは違法だとして、青森市などで下限より安い料金で営業する幸福輸送(青森市)が国に運賃変更命令を出さないよう求めた訴訟の判決で、青森地裁は29日、会社側の請求を認め、変更命令の発出を禁じた。同種訴訟は下級審で国敗訴の判決が相次いでいる。
 田中一彦裁判長は、変更命令により会社側に重大な損害が生じる恐れがあると指摘。「原告への不利益を考慮していない東北運輸局長の公定幅運賃の範囲の指定は、裁量権の逸脱や乱用があり違法」とした。
 判決などによると、東北運輸局は2014年1月、供給過剰対策を定めた改正タクシー特措法の施行に伴い、青森市を中心とした青森交通圏では初乗り運賃620〜660円での運行を義務付けた。従わない場合は変更命令などの行政処分を科すとした。
 初乗り540円で運行する幸福輸送の斎藤英智社長は「利用者のために安い運賃を設定している。継続できてうれしい」と話した。東北運輸局は「判決内容を検討し、関係機関と調整して適切に対応する」とコメントした。


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2016年07月30日土曜日


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