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<角田市長選>道の駅事業費 圧縮吟味を

3選を果たし、支持者らと万歳をする大友さん(右から3人目)=31日午後10時ごろ、角田市角田の事務所

 31日投開票が行われた角田市長選は、現職の大友喜助氏(65)が3選を果たした。最大争点となったのが総事業費約11億円の「賑(にぎ)わいの交流拠点施設」(道の駅)計画の是非。大友氏は国や県から財政支援が得られると説明し財源への懸念の払拭(ふっしょく)に努めたが、人口減少に歯止めがかからず閉塞感が漂う中、市政の変革を唱える相手陣営に接戦を強いられた。
 大友氏は現職の強みを生かし、各地区に後援会組織を張り巡らせた。複数市議の支持も得て、新人の木村伸一氏(63)を800票余の小差で振り切った。
 木村氏は選挙戦序盤の知名度不足が響いた上、公約などで道の駅に代わるまちづくりの展望を具体的に示すことができず、現職を倒すまでには至らなかった。
 選挙戦では、道の駅との競合を不安視する直売所関係者らが木村氏支援に回った。賛成の側からも「いろいろな人に耳を傾けてほしい」との声が聞かれた。
 東日本大震災に伴う「かくだ田園ホール」建設や給食センター新築など大型事業が続き、100億円前後で推移していた市債発行残高は15年度決算見込みで約135億円に上る。道の駅整備は一部に地方交付税措置があるとはいえ、余裕はない。事業費圧縮や経営の在り方をいま一度吟味する必要がある。
 元市職員同士の対決の構図となり、有権者にとっては選択の幅が限られた。市政の「マンネリ化」を指摘する声もあり、行政運営の再点検が課題だ。
 3期目に臨む大友氏は市民との対話をこれまで以上に深め、政治家としての手腕と行動力を一層発揮することが求められる。(解説=角田支局・会田正宣)

 ◇角田市長選開票結果(選管最終)
当8,124大友 喜助 無現(3)
 7,311木村 伸一 無新 


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2016年08月01日月曜日


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