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「最後の芸者」しのぶ 釜石よいさ6日開催

 岩手県釜石市の夏祭り「釜石よいさ」が6日、市中心部で開かれる。プログラム終盤に「釜石最後の芸者」と呼ばれ、今年1月に89歳で亡くなった伊藤艶子さんをしのぶコーナーを設ける。東日本大震災で被災した伊藤さんが、避難の大切さを伝えるために合作した「スタコラ音頭」を自由参加で踊る。
 伊藤さんの知人が作詞した音頭は「一度逃げたら二度とは戻るな」「高台に逃げるが勝ちだよ」と震災の教訓を伝える。伊藤さんは1933年の昭和三陸津波と60年のチリ地震津波も経験。両腕を振って逃げる動作の振り付けと曲を考え、普及に努めた。
 復活後のよいさでも音頭が組み込まれ、伊藤さんも踊った。実行委は今回、「伊藤艶子メモリアル」と題した時間帯を設け、遺志を参加者全員で受け継ぐ。
 1987年に始まったよいさは震災による中断を経て、今年で28回目。復活後は、市民と市外の支援者が再会する機会にもなっている。今回は約30団体、約1700人の踊り手が参加する。


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2016年08月01日月曜日


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